第19回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2024)大会結果


広報ID1049101  更新日 令和6年8月27日


第19回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2024)の大会結果をお知らせします。


団体戦結果

団体戦入賞校

団体戦優勝作品

 

題:「手」
青森県立八戸西高等学校

 

2年 脇坂 望杏

 AIに夢も選択も奪われる?

 それなら僕ら

 生ける短歌(うた) 手に

 

2年 高畑 道磨

 左手で

 拙く風呂を掻き回す

 他の自分が映る気がして

 

3年 奥 銀次郎

 花を手向けているように手を擦る

 何億世代目の

 キンバエは

 

団体戦準優勝作品

 

題:「手」
岐阜県立飛騨神岡高等学校

 

3年 井上 歩香

 悔しさと後悔の青残る手を

 ぎゅっと握って

 今燃えている

 

2年 M本 小羽

 布団からはみ出す祖母の手の甲を

 消えゆく前に

 血管をとく

 

3年 中島 聖音

 部活後に手におさまった

 おにぎりは

 感情のせて言葉をむすぶ

 

団体戦第三位作品

 

題:「レシピ」
岩手県立盛岡第一高等学校

 

3年 西川 さくら

 女児用の新聞にあるレシピから

 クッキー焼けば

 ほほえむ貴女

 

3年 野場 希海

 レシピ本の角で殴れば

 明日にも

 肉じゃが美味しくなりませんかね

 

3年 藤倉 万結

 小さじとか大さじとかは知らないわ

 私のレシピに

 ほれてください

 

 

題:「レシピ」
秋田県立秋田北高等学校

 

2年 村上 響

 レシピには書いてないけど

 そのケーキ

 私の夏の欠片入りなの

 

2年 佐々木 乃愛

 「サラダには絶対トマト入れないで」

 あなた主権の

 僕らのレシピ

 

2年 村田 成実

 大さじはスプーンと同じだと言う

 母のスープの

 レシピ引き継ぐ

 

個人戦結果

最優秀作品賞

【宮城県】宮城県気仙沼高等学校 3年 昆野 永遠(こんの とわ)

題:「陰」

 人間に光は描けない

 陰影を

 教えるように差しこむ光

優秀作品賞

【青森県】青森明の星高等学校 3年 棟方 悠月(むなかた ゆづき)
 

題:「濃」

 濃厚な思い出だけを

 咀嚼する

 流動食に支えられた祖父

審査員特別賞

【宮城県】仙台市立仙台高等学校

学年 氏名
2年 千葉 麻緒(ちば まお)
2年 田巻 侑華(たまき ゆうか)
3年 佐藤 文菜(さとう あやな)

 

話題賞

【福岡県】福岡県立八女高等学校

学年 氏名
2年

熊谷 涼那(くまがい すずな)

1年 稲富 りえ(いなとみ りえ)
1年 原 夕乃(はら ゆの)

 

特別審査員 小島ゆかり賞

【秋田県】秋田県立秋田北高等学校 2年 村上 響(むらかみ ひびき)

題:「痛」

神経の通らぬところが痛むのだ

母の祖父への

祈りを見ると

石川啄木賞

【青森県】青森県立八戸西高等学校 2年 高畑 道麿(たかはた とうま)

 題:「伸」

 ショベルカー屈伸のたび掬(すく)い取る

 夏のひかりと

 能登の復興

話題作品賞

【神奈川県】神奈川県立光陵高等学校 3年 池野 弘葉(いけの ひろは)

 題:「痛」

 会いたいは痛いの類語

 お互いの小指のキズを見せ合う

 通話

 

【群馬県】高崎商科大学附属高等学校 2年 福島 環(ふくしま たまき)

 題:「待」

 アイルトン・セナ今何歳?

 待合室の午後はゆらめきながら

 ぼやけて

 

【宮城県】宮城県気仙沼高等学校 2年 畠山 慎平(はたけやま しんぺい)

 題:「濃」

 水揚げをしている父を?(の)み込んで

 少し濃くなる

 霧を見ていた

 


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