広報ID1001672 更新日 令和4年6月1日
かわいらしい猫も、飼い主のマナーが悪いと迷惑動物に。猫と人との良い関係について考えてみませんか。
猫は、人と共に生活するように家畜化された動物です。日本では、飛鳥時代や明治時代に海外から多くの猫が輸入され、農作物や書籍を食べたり病原菌を広めたりするネズミを退治するため、放し飼いにすることが推奨されました。
しかし現代では、ネズミが広めるペストなどの病気は流行しておらず、ネズミに穀物や書籍をかじられることもほとんどありません。そのため、猫を放し飼いにする理由はなくなりました。そして今、猫はネズミ退治のための動物から、家族の一員であるペットへと変わりました。
今は、室内飼いが常識です。外で飼っている方は、猫のためにもご近所の方のためにも室内で飼うようにしましょう。
猫は本来、待ちぶせ型の捕食動物で、行動範囲はそれほど広くありません。屋外に出しても、行く場所はごく限られていて、気に入った場所で居眠りしていることがほとんどです。また、猫を外に出すことは、次のような危険にさらすことになります。
また、室内飼いの猫は、外に出る猫より約1.3倍長生きするといわれています。
猫の飼い主には、猫の健康と安全を守るとともに、周辺の環境への配慮が求められます。猫を家の外に出さないことは、猫も飼い主も安全・安心で、ご近所トラブルも防げる最良の方法ではないでしょうか。
市内にいる飼い主がいない猫、いわゆる野良猫のほとんどは、飼い猫が外で生んだ猫や、捨てられた猫たちが増えたものです。
飼い主がいない猫を増やさないためには、まず第一に、猫の飼い主はもちろん飼い主がいない猫にえさをあげている人が、責任を持って猫を管理することが大切です。
望まない繁殖を防ぐため、不妊去勢手術をしましょう。
また、猫を捨てることは犯罪です。絶対に捨ててはいけません。飼えない場合は必ず新しい飼い主を探しましょう。
飼い主がいない猫の生活は過酷です。えさを与えるだけの行為は、結果的に不幸な猫を増やすことになります。保護して、きちんと飼いましょう。
飼い主がいない猫が増えすぎるとさまざまなトラブルが生じますが、猫の駆除は法で禁じられています。そこで、新たな取り組みとして、「命」を尊重しながら徐々に猫を減らす「地域猫活動」が広がっています。
地域猫とは、地域住民が協力して適正に管理している飼い主がいない猫のことで、主な活動内容と効果は以下のとおりです。
子猫が生まれないので猫が増えず、年月の経過とともに猫が減ります。
周囲の糞尿被害が減少します。
食べ残しが腐敗する、カラスが集まるなどの不衛生な状況が改善します。
猫問題を地域の環境問題として捉え、協力し合って解決することで、住民同士の理解と交流が深まります。
市では、平成22年度から地域猫事業を行っており、地域猫活動登録団体として認定された団体が行う不妊手術に対し1頭当たり最大1万円、ワクチン接種に対し1頭当たり最大1,500円を補助しています。
地域猫活動に興味がある方は、下記担当までにお問い合わせください。
飼い主がいない猫に関する問題の多くは、猫の数が減少することで解決します。猫が好きな人も苦手な人も、お互いに歩み寄り、協力し合って、人と猫が上手に共存するまちをつくりましょう。
保健所 生活衛生課 動物愛護担当
電話番号:019-603-8312
ファクス番号:019-654-5665
〒020-0884
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