広報ID1001972 更新日 平成28年8月21日
平成25年3月盛岡市議会定例会において「子供達の放射線被ばくを低減化することに関する請願」が採択されたことから、盛岡市は、平成25年度から26年度まで次のとおり空間放射線量の測定、除染および土壌調査を実施しましたのでその結果をお知らせします。
国の除染基準は、校庭、園庭など日常的な生活空間で毎時0.23マイクロシーベルト以上、雨樋の下など局所的な箇所については毎時1マイクロシーベルト以上とされています。
盛岡市が、平成24年度に14カ所の定点および878施設で空間放射線量の測定を行ったところ、国の除染基準を上回った箇所はなく、日常生活をおくるうえで心配ないレベルでした。
盛岡市は、上記請願への対応として、市民の皆さんがより安心に生活していただけるよう、盛岡市独自の取り組みとして、全国的にも最も厳しい数値である毎時0.19マイクロシーベルト以上(地表面から5センチメートル)の測定値を示す箇所について、除染作業を実施することとしました。
【参考】国の除染基準
毎時0.23マイクロシーベルト以上(地表面から1メートル)
「放射性物質汚染対処特措法」(環境省 2011年8月26日)
「除染に関する緊急実施基本方針」(政府 原子力災害対策本部 2011年8月26日)
毎時1マイクロシーベルト以上(中学校:地表面から1メートル、小学校・幼稚園:地表面から50センチメートル)
「学校の校舎・校庭等の線量低減について」(文部科学省 2011年8月26日)
「放射線量低減に向けた取組方針」(岩手県 2011年9月)
盛岡市が行った平成24年度の測定調査において、毎時0.19マイクロシーベルト以上の測定値を示した施設を平成25年度に再調査した結果は次のとおりです。
平成25年度に再調査した結果、雨樋の下など局所的に毎時0.19マイクロシーベルト以上の測定値を示した施設が111施設ありました。これらの施設を平成25年度から除染作業に取り組み、48施設は職員による作業により、42施設は業務委託によりそれぞれ行いました。また、21施設は除染前の測定により毎時0.19マイクロシーベルト未満へ低減していたため、除染不要としました。その結果、平成27年3月25日をもって全ての施設の除染を完了しました。
盛岡市は、平成25年度に市内の保育所・小中学校などの施設における土壌の放射性物質がどの程度含まれているか、調査・分析を行いました。
各施設の校庭、園庭などの中央点とその周辺の4点の、計5点から深さ5センチメートル程度までの土壌を採取、混合し、試料としました。
この試料について、市民部消費生活センターおよび教育委員会学務教職員課が所有する分析機器NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーターにより分析測定を行いました。
なお、放射性セシウムについて、土壌の基準値は定められていません。参考までに原発事故直後に以下のような水田土壌の上限値が定められました。
【参考】2011年4月8日付け内閣府原子力災害対策本部による、平成23年産「稲の作付に関する考え方」における土壌中の放射性セシウム濃度の上限値…1キログラム当たり5000ベクレル
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